食器棚に使われる木材

人気が高い木製の食器棚

食器棚

自然に溶け込む

食器棚の中でも人気が高いのは天然の木の材質です。 天然木などナチュラルテイストの家具で統一されたキッチンやダイニングなら、食器棚やテーブルやイスも同じようなタイプで揃えやすいでしょう。 天然木ならどんなテーブルやイスとも調和しやすく、明るい食卓空間を演出することができます。 キッチンは白色が中心になりがちですので、白木っぽい天然木の食器棚ならキッチンにもなじみます。 また白系天然木なら料理の色が映えますので食欲をそそります。洋風・和風どちらの部屋でもマッチするのが白木風の魅力でしょう。 一方リビングは茶系が中心になりがちですので、茶系っぽい色の天然木ならリビングでゲストにサーブするとき、違和感なく溶け込むことができます。 このように木材で作られた食器棚ならほとんどの家庭で違和感なく、キッチンやダイニングの調和を崩すことなく据え置くことができるでしょう。

ファルカタ

ファルカタは広葉樹の一種で食器棚の材質として人気の木材で、食器棚の引き出しの側板や底板などに使われます。 日本では南洋キリとも呼ばれ、キリの代用として箱物などにも使用されてます。 肌目は粗で均等、木理は交錯しているので柾目面では非常に裂けにくい性質を持っています。 強度はそれほど高くないのですが、加工するのは簡単でノコギリやカンナなどによる切削も難しくありません。 こういった天然木は自然の中で育った素材だけに、機械加工や生産効率の面からみると不合理性や欠点も数多く持っています。 そうした弱点を克服するのが木質材料(木材加工品)です。 木質材料は部分ごとの強度や色、含水率や重量などを均一化しただけでなく、燃えやすく腐りやすい、湿度の影響を受けやすいといった天然木の欠点も解消されています。 木質材料には合板、コア合板、繊維板、パーティクルボードなどがあり、いずれも食器棚の材質としてよく使用されています。

木質材料

合板は薄い単板を繊維方向が直角に交わるように張り合わせた面積の広い木で作られた板で、コア合板は合板の間に薄板の格子や針葉樹などの軽量小片(ランバーコア)、あるいは紙やアルミ製のコアをはさんで接着した合板です。 合板は軽くて強度も高く広い板面が得られますので、食器棚の材質にもよく使われています。 繊維板は木材などの植物繊維を原料として繊維化し、耐水剤、合成樹脂などを添加し板状に乾燥仕上げした板です。 比重の違いによってテックス、セミハード、ハードボードと分けられます。 パーティクルボードは原料木材を砕片化したものに接着剤を混入して成型、熱圧して作られた板状のボードで、チップボードとも呼ばれています。 乃向性が少ないので木材にありがちな狂いや反りなどの欠点が除かれており、食器棚の材質としてとてもよく使われています。 このパーティクルボードをコア材にして、表面にメラミン樹脂、またはジアリルフタレート樹脂(ダップ樹脂)を含浸した化粧紙を熱圧したのが パーティクルボード化粧板で、食器棚の扉に使われています。